このブログのメインのテーマでもあるFIREについて解説します。
若い層には今ではライフスタイルの一つとして地位を確立しつつあると言っても過言ではないFIREですが、具体的にはFIREってどういうものなのかを詳しくお伝えします。
FIREという単語自体はかなり有名になっていますが、実際にFIREを行っている人はもちろん、具体的にFIREの意味を知っているという人もまだまだ少ないのではないのかと思っています。
FIREに興味がある人はもちろん、FIREっていう言葉を知らない人にもこんな生き方・ライフスタイルがあるんだと知ってもらえると嬉しいです。
FIREってなに?
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、「経済的自立と早期リタイア」と訳されます。この概念は、経済的に自立し、仕事に縛られない自由なライフスタイルを追求することを目指すライフプランの一つです。
FIREムーブメントの歴史は意外と古くなんと1990年代から始まっています。
きっかけとなったのはという本になります。
大きな動きとなったのが2010年代から若い世代を中心に大きく話題となり2010年代後半には日本でも話題に上がることが多くなりました。
私自身も2017年ごろに日本におけるFIREの先駆者とも言える三菱サラリーマンさんのブログと出会いFIREというライフスタイルを知るきっかけとなりました。
2010年代、特に後半から若い世代に大きく広がったのはサラリーマンという働き方への疑問はもちろん、お金を稼ぐ手段が以前よりも幅が広がったことが背景にあると思います。
- ブログやSNSでのアフィリエイトによる収入
- YouTubeやSNSでインフルエンサーとなり企業からの案件収入
- NoteやBrain,またAmazonKindleなどの情報商材や文章、出版による収入
- メルカリなどを活用したせどりによる収入
今までもさまざまな方法で収入を得ることができたとは思いますが、そのハードルがかなり下がり、さらに住む場所や時間を選ばずに大きなお金を稼ぐことができるようになった時代の変化がFIREという生き方を後押しすることになったと思います。
新しいお金の稼ぎ方で収入を得て会社を辞めるというのは正確にはサイドFIREに近く、経済的な自立の一部を副業による収入でサポートしている状態であると言えます。
実はFIREにもさまざまな種類が存在し、これからFIREの種類について解説します。
5つのFIREとは
実はFIREといってもさまざまな派生の種類が出てきており、単純にFIREを目指すといっても人によって目指している姿が違うことがあります。
FIREを目指す上で知っておいて損はないので有名な5つのFIREについて学びましょう。
ファットFIRE
高い生活水準を維持できる資産を築き上げ、早期リタイアした後もお金をあまり気にせずに自由に使えるFIRE。いわゆる富裕層のイメージ。
他のFIREでは働いて収入を得る必要があるものもあり、他のFIREを区別するために完全FIREと言われることもあります。
必要となる資産が膨大となるため、達成までのハードルはとても高くなるというデメリットがある一方で、達成した後も節約や倹約などを重視することなく自分が好きなようにお金を使えるというメリットがある。
数億あってもFIREは無理というような意見がSNS上でよく見かけますが、それはこのファットFIREを指していることが多いです。
FIREといえばのイメージ通り、みなさんがはじめに思い描いたのはこのファットFIREではないでしょうか?理想はこのファットFIREだと思いますが、必要となる資産が膨大になるため、人によっては妥協できる部分などを考慮して、実現できる現実的なラインにカスタマイズしたのが下に記載している4つの派生FIREです。
サイドFIRE
最近SNSやYouTubeなどで1番目にするのがこのサイドFIREです。
ある程度の資産を築くことで生活費の一部もしくは大半をカバーし、フルタイムで働く必要がなくなったFIREとなります。
生活費の全てをカバーできているわけではないので、自営業や副業などで収入を得る必要があり雇われる雇用形態やフルタイムからの早期退職という意味でのFIREとなります。
フルタイムよりは少なくなりますが、一定の収入があること前提になるので必要となる資産はファットFIREに比べて少なくすることができ達成までの期間が短縮できることもメリットの一つです。
また、ファットFIRE後に社会との繋がりがなくなることに不安を持っている方や、やることがなくて暇になりそうという方もサイドFIREを選ぶケースが多いように感じます。
フルタイムで働くことは時間が拘束されて嫌だけど働くこと自体は嫌じゃないという人に相性がいいのではないでしょうか?
リーンFIRE
最近話題に上がることが多い低資産でのFIREがリーンFIREです。
1000万円や500万円でFIREしましたというのはこのリーンFIREに属することが多く、可能な限り生活費を抑え早期にリタイアすることに重きを置いたFIREとなります。
地方に移住し家賃を抑え、食費や衣類、趣味などにもなるべくお金をかけないことで少ない資産からの配当でも生活費をまかなえるようにしたスタイルとなります。
一時期話題になったFIREを卒業しますといったケースはこのリーンFIREのタイプが多いように感じており、近年の物価上昇など思ったよりも生活費が上がってしまった場合に資金が足りなくなってしまうというリスクがあります。
しかし、生活費を下げることにあまり抵抗がない方や近年スマホやネットさえあれば娯楽は充実しているのでそれで満足できる方には少ない資金でもFIREできるので検討してみる価値はあると思います。
バリスタFIRE
ある程度の資産を築くことで生活費の一部もしくは大半をカバーし、フルタイムで働く必要がなくなったFIREという点まではサイドFIREに似ていますが、バリスタFIREはバリスタというようにパートやアルバイトなどで週数日だけ雇われて働くといったスタイルになります。
自分で事業や副業を行うサイドFIREに比べて時間的拘束や場所の拘束はありますが、社会との繋がりがサイドFIREよりも強く、収入は時給制のことが多いので収入の見積もりや増減のコントロールがしやすいです。
思ったよりも資産が減ってしまったな・・・という時はシフトを増やせばいいし、思った以上に資産が増えた時はシフトを減らすといった選択ができるのもバリスタFIREの魅力でもあります。
しかし、長期の旅行でシフトを長期間休むことが難しかったり、時給制の場合は働くことをやめたら収入が止まってしまうことはデメリットでもあります。
コーストFIRE
最後に少し変わり種のFIREを紹介します。
FIREは経済的自立をして早期リタイアをするというライフスタイルなんですが、このコーストFIREは資産形成をこれ以上する必要がなく、給与収入を自由に使うというスタイルです。
老後に必要な資産を築くことができれば老後のお金の心配がなくなるので、それ以降に仕事で稼いだお金を自由に使っちゃおうというスタイルです。
作った資産は老後のためで今の生活費をカバーできる資産があるわけではないため、フルタイムで仕事を続ける前提です。
あれ?フルタイムで仕事を続ける前提でそれってFIREじゃないんじゃない・・・?と思う方も多いかもしれませんが、将来必要なお金を漠然と積み上げるだけに違和感を持った人のためのFIREになります。
FIREが人気になりすぎて今我慢しすぎて今の自分を犠牲にしすぎている人たちへ向けた新しい考え方とも言えるでしょう。
他のFIREに比べてFIRE達成後の自由はかなり限られてしまいますが、老後資金を貯めて仕舞えばあとは働きながらもお金を自由に使える状態になるので、自分の消費や浪費に合わせて仕事を変えることもできちゃいます。
5つのFIREまとめ
FIREなのに働いているFIREが多いので驚いた方も多いかと思いますが、全てFIREに属しているんです。
「あの人FIREしたらしいよ」
という話が今後身の回りで聞くことがあるかもしれませんが、生活は全く異なり、どのようなライフスタイルなのかもどのFIREを達成したのかで大きく異なります。
また、FIRE達成したというYouTuberやインフルエンサーが多くいますが、あなたのイメージするFIREと違うFIREであれば安易に発信されている情報を鵜呑みにするのは注意が必要です。
あなたが目指す姿と一致しているかをまずは確認しましょう。
目指すはサイドFIREからのファットFIRE
たこパパ的におすすめはズバリ、まずはサイドFIREを達成してからのファットFIREです。
理由はシンプルで、サイドFIREは達成までに必要となる資産とサイドFIRE達成後の収入や社会との繋がりの継続というバランスを保てるという点です。
多くの人が最終的にはファットFIREに憧れを持つと思いますが、海外も含めFIRE達成者の一定数はFIREが自分の想定していたものと違うという印象を抱くことがあるということです。
代表例としては
- やることがなくて毎日が楽しめない
- 社会との繋がりがなくなって孤独を感じる
- 人生をただ消費している感じがしてしまう
といったものです。
10年単位で節約や収入を上げる努力をして、やりたい事も我慢してやっと資産を積み上げてファットFIREを達成したとしても自分と合わなかったら悲劇です。
自分がFIREとあっているかどうかを確かめるためにもサイドFIREを実践してみることをお勧めします。
まとめ
今回はFIREとは何かという点をFIREムーブメントから、今広がっている5つのFIREの種類を紹介しました。
今後もFIREの種類は増えていく可能性が高いと思いますが、時代の流れに流されずに自分がどういった生活をしたいのかライフスタイルを見つめ直して、自分にあったFIREを見つけましょう。
自分にぴったりのスタイルを見つけたら、そこからは他のFIREは気にせずに必要な資産額を無理がない範囲で、でも確実に積み上げていきましょう。
今後もこのブログでFIRE達成までの具体的な取り組みやライフスタイルについて紹介していきますので、楽しみにしてくださいね。
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